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2人と1匹が、一緒に暮らし始めた頃の物語。
当時書かれたものなので、今とは色々違うところも…。


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猫について、まだ知らないことの多いおにーちゃんです。


『世良クンと僕』 【12】


2005年3月14日


ホワイトデーである。
バレンタインにチョコレートケーキを焼いてもらったお礼に、
僕はバラの花束を贈ってみた。

彼女はことのほか喜んでくれたが、
喜んだのは彼女だけではなかった。
豚に真珠という言葉があるが、猫に花束とは言えない。
世良クンも、花が好きなのだ。



20070328225834.jpg



そもそもすごくびっくりしたのだが、猫は草を食べるのだ。
牛じゃあるまいし、肉食獣の猫が草を食べるとは知らなかった。

でも草を消化して栄養にできるわけじゃなくて、
自分の毛をなめてしまって胃の中にできる毛玉を吐き出すため、
その刺激のために草を食べるらしい。

世良クンの場合はなんとなくサラダ代わりに
趣味で食べてるように見えるけど。



20070611221535.jpg



ともかく我が家の観葉植物を守るため、
「猫草」なるものが玄関に置かれている。
観葉植物を狙う世良クンを玄関に放り出すバトルは
とりあえず置いといて、花束である。

麗しく花瓶に生けられたお花に、世良クンは興味シンシンだ。
鼻を突っ込んで匂いをかいでいる。
今にも食いつきそうだ。

「ダメよ!」「ダメだよ!」二人から同時ツッコミが入る。
世良クンは夢中だ。
まるで急に耳が遠くなったか、
人間語は難しくて僕分かりませ~んという感じだ。

たしかに猫だから、人間の言葉が理解できなくても
不思議じゃないけど。

いよいよ危うく見えて、僕は腰を浮かして止めに行こうとする。
と、僕が立ち上がった途端、世良クンはさっと花から離れた。

僕は花になんてぜんぜん興味ないですよ、いやだなあ。
なんともしらばっくれた様子だ。

つまり急に耳が遠くなったわけでも、
僕ニホンゴワカリマセ~ンなわけでもない。

言われてることは重々承知の上で、無邪気を装っている。
とりあえず興味を失ったかのように世良クンは振舞っていた。


さてそろそろ寝ようかという時間、
彼女がしげしげと花を見つめて言った。

「このままここに置いておいても安全かどうか悩んでいます。」

「大丈夫じゃないほうに一票。」

「…二票入りましたので避難させま~す。」

かくして寝てる間や出かけてる間など、
人の目が届かない時間にはいちいち
麗しい花束は隠され、人がいる時間にまた取り出されることになった。

結論としては、華道をたしなむ人は、猫は飼わないほうがいい。


                     つづく



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