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2人と1匹が、一緒に暮らし始めた頃の物語。
当時書かれたものなので、今とは色々違うところも…。


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世良にお留守番をしてもらって、旅行へ出発…


『世良クンと僕』 【19】


~~新婚旅行・後編~~


ともあれ心配しながらも僕たちは世良クンに別れを告げ、
機上の人となった。

彼女は『郷に入ってもゴーイングマイウェイ』という新格言を作り、
教会での誓いの言葉以外はすべて日本語と笑顔だけで通していた。
まあグァムだからおおむね通じるんだけども。



20070801101652.jpg



英会話は僕が一手に引き受けたのだけど、
現地チャモロ系の人の英語は
少々聞き取りづらかった。

僕の顔はあまり焼けすぎるとチャモロ人に同化してしまいそうなので、
ほどほどで帰国した。


さて成田に到着してすぐ、妹に電話で確認する。
2日目に山盛りだったごはんが、
4日目に行ったときには空っぽになっていたそうだ。

2日間で丼いっぱいを空にするというのは
普段の世良クンの食欲からは考えられない食べっぷりである。

ということはおそらく、
最初の2日間は落ち込んでほとんど食べずに過ごし、
さすがにお腹のすいた反動が次の2日間に来たのだろう。


一応元気そうなので安心して帰宅すると、
世良クンは半分パニック状態になっていた。

寂しかったのに加え、
何度か帰ってきたかと思えば違う人だったので警戒しているらしい。

ちょっとやせて毛艶の悪くなった世良クンは、
すぐ彼女を、じきに僕を認識し、
混乱と安堵が入り混じったような表情でひたすら彼女に張りついていた。

そして旅行から帰るといつもされるという、
「どこ行ってたんだよう」という甘噛みをしていた。

僕はされなかった。
その代わりずいぶんと不満げな声で訴えられた。

きっと僕のせいでおねえちゃんがいなくなると思ってるんだろう。
まあそうなんだけど。


5日間の世良クンがどのように過ごしていたかについては
目撃証言が一つあった。

お向かいさんによると、
世良クンはじっと窓に張りついて外を見つめており、
「早く帰ってこないかな…」と忠犬ハチ公よろしく待っていたそうで、涙を誘ったらしい。

物的証拠も少しあった。
僕が買ってあげたネズミ君5匹のうち、
3匹が見る影もなく破壊されていたのである。
どんなことが起こっていたか想像するにあまりある。



20070801100914.jpg


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20070801101119.jpg



とにかく5日間彼女を独り占めにした僕は、
その後数日、世良クンに彼女を取られ続けることになった。


                     つづく



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