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2人と1匹が、一緒に暮らし始めた頃の物語。
当時書かれたものなので、今とは色々違うところも…。


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おにーちゃんと世良、朝の攻防


『世良クンと僕』 【24】


2005年初夏


よほどお腹がすいていたのか、
珍しいことに6時前から世良クンが騒ぎ、
僕らを起こそうと躍起になった。

ターゲットは主に僕だったようで、まぶたをざらりとなめられた。
猫の舌でなめられるのって、かなり痛いのである。
ましてまぶたのような弱い皮膚は…。

彼女にはそんなことをしないらしいのに、なぜ僕にはするんだろう。



20070903232932.jpg

        今はたいてい目覚ましが鳴るまで寝てる子


がんばって無視していると、今度は彼女のほうに向かい、
飛び乗った直後に布団からはたき落されていた。

やはりおねえちゃんを起こすのは無理だと思ったのか、
また僕のほうに向かって耳元で鳴き喚き始めた。


このままじゃとても眠れないと思った僕は
解決法を考えなくてはならなかった。

ごはんをあげるのは簡単なことだが、
ひとたびそれを許せばますますこんなことが増える。

しかし彼女のように無意識状態で猫を撃退する技は持っていない。



20070903233854.jpg

        おにーちゃんに慣れてワガママになり始めの頃


悩んだ僕はとりあえず起き出し、
ごはんをあげるような顔で階下に降りた。

喜び勇んでてってけてーと階段を駆け降りて
部屋に入った世良クンを確認し、
急に用事を思い出したような顔でドアをピシャリと閉め、
また寝室に戻った。


しばらくの間、「うそつきー!」「だましたなー!」と鳴き喚く声が聞こえたが、
じき諦めたようで静かになった。


ここらへんの諦めの良さが世良クンの実にいいところである。

彼女が言うには、しつこい猫はいつまででも鳴き続けるし、
腹黒い猫は仕返しに悪さをするし、
根性と腕力のある猫は重い引き戸も平気で開けてしまうという。

世良クンは素直でおとなしく、根性も腕力もないのだ。


7時過ぎにやっとごはんがもらえた世良クン。
閉じ込めたから怒ってるかなーと思ったがそういう素振りはなく、
僕に対してやたらと可愛く甘え、媚を売るようになった。

こうやっておけばもう閉じ込められたりしないと思っているのだろうか。


たしかに…根性も腕力もない世良クンの唯一の武器は、
この『可愛さ』と、それを自覚している『頭の良さ』かもしれない。


                     つづく


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