2人と1匹が、一緒に暮らし始めた頃の物語。
当時書かれたものなので、今とは色々違うところも…。
これまでのお話→【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】【11】【12】【13】【14】【15】
【16】【17】【18】【19】【20】【21】【22】【23】【24】【25】【26】【27】
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とある、裁判の物語…
『世良クンと僕』 【28】
2005年初夏
日を追うごとにわがままになってくる世良クンが、
最近とんでもない暴挙に出てくる。
朝の4時に起こしに来たりするのだ。
しかもごはんは残っていたりするのだから、
お腹がすいたからでもないのだ。
単に退屈だから、人間起こしちゃえって感じである。

腹が減ったわけでもないのに起こしに来るんじゃあ、
余計タチが悪いじゃないか!
お前と違って僕は昼間は寝ていないんだっ!
僕の仕事は忙しいときには残業帰りが午前様である。
そんな日々が続く中、朝の4時に起こされたんじゃ
(閉じ込めてまた寝るけど)
たまらない!
2日連続の暴挙を受け、我が家では緊急裁判が開かれた。
彼女のひざを被告席にして、被告は世良クン。
弁護人が彼女。検察も兼ねて、裁判長が僕。
検察が裁判長を兼ねるんじゃあ裁判にならないと思われるかもしれないが、
彼女のほうが力が強いからこのくらいでちょうどいいのである。
しかしさしもの彼女も、
働いてる夫の睡眠時間を削る行為はあまり強気でかばえない。
今にも「今夜から1階に閉じ込め。一人で寝なさい。」の判決が出ようとしていた。
弁護人は必死で被告に反省の弁を促した。
被告は彼女のひざでゴロゴロと甘えながら、にゃあ〜んと鳴いた。
どこをどう見ても反省しているようには見えなかった。
が、僕もちょっと甘い。
結局判決は
「執行猶予1回。今度またやったら以後は一人で寝なさい。」となった。
その日、彼女は何度も世良クンに言い聞かせていたらしいが、
どうせまた4時に起こしに来るだろうと、
僕も彼女もほぼ確信していた。
ところが!翌日世良クンは7時に起こしに来たのだ。
(目覚ましは7時半)
裁判の内容が分かっていたのか?
そもそも時計が読めるのか??
と言うかそんなに賢いなら
最初から4時に起こしに来たりするな!

複雑な思いで感心していると、すかさず弁護人が控訴してきた。
「裁判長!被告は大変反省しています。執行猶予を2回に増やしてください!」
う、う〜ん…じゃあ明日またちゃんと出来たら2回にしよう。
翌日、見事世良クンは7時過ぎに騒ぎ始め、執行猶予は2回になった。
なんとも駆け引き上手な弁護人と、弁護人には素直な被告である。
まあ僕としては朝ゆっくり寝かしてくれるなら文句ないんだけど。
なんだか非常に不満のこもった声で、世良クンが僕を見て鳴くようになった。
完全に逆恨みが入った鳴き声である。
だったらお前が金稼いでこいっ。
つづく
↓ とりあえず安眠を守った、おにーちゃんにポチ。

←判決には従うの。世良に1票クリック!
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日を追うごとにわがままになってくる世良クンが、
最近とんでもない暴挙に出てくる。
朝の4時に起こしに来たりするのだ。
しかもごはんは残っていたりするのだから、
お腹がすいたからでもないのだ。
単に退屈だから、人間起こしちゃえって感じである。

腹が減ったわけでもないのに起こしに来るんじゃあ、
余計タチが悪いじゃないか!
お前と違って僕は昼間は寝ていないんだっ!
僕の仕事は忙しいときには残業帰りが午前様である。
そんな日々が続く中、朝の4時に起こされたんじゃ
(閉じ込めてまた寝るけど)
たまらない!
2日連続の暴挙を受け、我が家では緊急裁判が開かれた。
彼女のひざを被告席にして、被告は世良クン。
弁護人が彼女。検察も兼ねて、裁判長が僕。
検察が裁判長を兼ねるんじゃあ裁判にならないと思われるかもしれないが、
彼女のほうが力が強いからこのくらいでちょうどいいのである。
しかしさしもの彼女も、
働いてる夫の睡眠時間を削る行為はあまり強気でかばえない。
今にも「今夜から1階に閉じ込め。一人で寝なさい。」の判決が出ようとしていた。
弁護人は必死で被告に反省の弁を促した。
被告は彼女のひざでゴロゴロと甘えながら、にゃあ〜んと鳴いた。
どこをどう見ても反省しているようには見えなかった。
が、僕もちょっと甘い。
結局判決は
「執行猶予1回。今度またやったら以後は一人で寝なさい。」となった。
その日、彼女は何度も世良クンに言い聞かせていたらしいが、
どうせまた4時に起こしに来るだろうと、
僕も彼女もほぼ確信していた。
ところが!翌日世良クンは7時に起こしに来たのだ。
(目覚ましは7時半)
裁判の内容が分かっていたのか?
そもそも時計が読めるのか??
と言うかそんなに賢いなら
最初から4時に起こしに来たりするな!

複雑な思いで感心していると、すかさず弁護人が控訴してきた。
「裁判長!被告は大変反省しています。執行猶予を2回に増やしてください!」
う、う〜ん…じゃあ明日またちゃんと出来たら2回にしよう。
翌日、見事世良クンは7時過ぎに騒ぎ始め、執行猶予は2回になった。
なんとも駆け引き上手な弁護人と、弁護人には素直な被告である。
まあ僕としては朝ゆっくり寝かしてくれるなら文句ないんだけど。
なんだか非常に不満のこもった声で、世良クンが僕を見て鳴くようになった。
完全に逆恨みが入った鳴き声である。
だったらお前が金稼いでこいっ。
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