ようこそ!
2人と1匹が、一緒に暮らし始めた頃の物語。
古い番号のお話は当時書かれたものなので、今とは色々違うところも…。


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なぜ、僕にだけ?


『世良クンと僕』 【64】


うちの奥さんは土日には積極的に家事をしない主義でいらっしゃる。

まあ主婦も手を抜きたい時はあるだろうし
休日になにからなにまでお世話をかけるのも男としてどうかと思うので、
自分で適当に昼ごはんの準備をしたりもする。


…レトルトのシチューを温める程度だけど。


というわけで珍しく僕が台所に立っていたりすると、
なぜか世良クンがさささっとやってくるのである。

…いやいや、世良クンのじゃないよ、僕のごはん…。







いや、ほんとに違うんだってば。
君はもう食べたでしょ。

妻が台所に立ってる時は世良クンのごはんを作っていてさえも覗く程度、
サンマを焼いていてすらほとんど邪魔しに来ないらしい世良クンなのに…
なぜこうも態度が違うのだろう。







電子レンジを使った後、さらに執拗に鳴き声になった…。


妻「世良のごはん作る時もお肉の解凍とかで電子レンジ使うからね〜。
あなたからもらうならモンプチ缶とかだから

「あ、モンプチならあっためなくていいんだよ?」

とか思っていそうね〜♪」







いや…世良クン、その足、その態度…どうかと思うよ、おにーちゃんは。
ごはんを余分に貰おうとする時さえ偉そうというのは
人として…いや猫として間違ってるんじゃないかと…。



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